暮らしは低く
思いは高く

今の大学は人間尊重とか言って
人間をちっとも尊重していない
ただ知識を吸収させるエリート教育をしているだけだ
教育なんてものは、本当を言えば人間を創るんでしょう
人間とは人間らしいということでしょう
松の木なら松の木に育てたらいい
松の木を杉の木に育てる必要はどこにもない

人間の能力には大差はない
あるとすれば根性の差だ


一日一日全力をあげる
その積み重ねが人生だ



失敗は成功の母


変化の時代の経営では
「時間」の要素が大きくものをいう
スピードこそが生命である
完璧を追っている間に時機を失する


火種が強ければ
青草でも燃え上がる


大きな事業でも小さな仕事でも
一つの失敗がそれだけで命取りになることがある
その失敗にくじけ しっぽを巻いてしまうからだ
一回限りの失敗は、実はまだ失敗とは限らぬ


政治家になるなら
自分の命を捨ててかかれ


政治家の多くは自分の利益ばかりを考えている
県知事も立派な公邸を建てることに関心があって
県民のことを忘れている
政治家はその倫理感よりもどれだけ成果を残したかで評価されがちだが
そんなことではいつまでたっても政治は良くならない


六十点主義


面壁一生


【プロフィール】
土光 敏夫(どこう・としお)1896年生まれ。
IHI(元石川島重工)や東芝を立て直し、後に経団連の会長となる。また、中曽根内閣の臨調の時は国鉄を分割民営化してJRにするなど実績は多い。〝めざしの土光さん〟として国民的人気を背景に政財界に大なたをふるう。


土光敏夫(経団連)◆「暮らしは低く思いは高く」 これが企業を育てる一歩なり!